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「豆花」の世界

ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:食文化・食材


台北生まれの私は、小さい頃から「豆花」が大好きです。

今ではもう規制されている夜市などしか見かけない屋台ですが、昔は一般的に街角のあちこちにありました。

今でも記憶の中でも最も美味しい豆花は、40年前、近所の約 70 歳の屋台おじいさんが黙々と毎日売っていた豆花です。豆花と暖かい生姜シロップだけの一番シンプルなメニューは、私の一番好きなものでした。

そんな私もつい、3ヶ月前まで「豆花」というものは「スイーツ」としか認識しなかったです。それが、8月久々にブリスベンに帰省した時にびっくり仰天な「辛い・しょっぱい豆花」の出会いによって初めて「豆花」の深遠なルーツとその背景に触れました。

近年ますます中国大陸からの方が多く増えるオーストラリアは、アジア飲食店といえば今では香港料理ではなく中国大陸料理が大半。その中で、兄のお勧めで食べてみたのが「豆腐脳」です。

この「豆腐脳」というのは、台湾の「豆花」を酸辣湯みたいなスープにどっぷり浸かったもので(ちなみにこの料理の発祥地では酸辣湯ではなく胡辣湯と呼ぶ)「兩樣兒」(発音:リャン〜ヤン〜アル)という名前です。

ウィキペディアで調べたら、どれくらい「豆花」の歴史の深さと召し上がり方は幅広く異なるのか、びっくりしました。

「豆花には大きく分けて、甘い味付け、塩辛い味付け、辛い味付けの三種の食べ方がある。伝統的に、甘い食べ方は華南地方、香港、台湾に、塩辛い食べ方は中国北部に、辛い食べ方は中国西南地方に分布している」(まだ文章が長く続く:https://ja.wikipedia.org/wiki/豆花 )。

日本では今は「タピオカ・ブーム」ですが、台湾人からみると何十年のタイムギャップのような感覚で不思議な気分になります(ディーン藤岡も、確かにこの前テレビで似たようなコメントをされました。解りますわかります)。

台湾の「タピオカ・ブーム」は、少なくても 20年以上前のものだと思います。確かにそれまでの「タピオカ」は、ジャンボ巨大のものではなく昔ながらの小さな粒でした。

日本での「台湾スイーツ」のネクスト・ヒット商品は「豆花」が候補としてポテンシャルあります。ただ、手作りしないとなかなか美味しくならないので、海外ではブームになるのがハードル高い。

現在、東京の五反田などで台湾人よりも台湾の豆乳と豆花に凝った日本人の方がいらっしゃいます(「東京豆花工房」)。写真からみて、かなり本格的の手作りと感じています。足を運ばれてはいかがでしょうか。

ぜひ台湾スイーツの世界にどっぷりハマってください。タピオカとフルーツかき氷はせいぜい台湾文化の初心者や観光客向きに過ぎないので深掘りして伝統スイーツの世界へどーんと飛び込んでみください。

日英・日中・英中通訳:台湾の食文化と食材(スイーツ)
ビジネス通訳|英語・中国語通訳:「兩樣兒」(塩辛〜辛い豆花)

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Brenda Chen