ビジネス通訳|日英中トリリンガル:経営・戦略
過去 20年間実に様々な業界と場面で、企業や組織の経営と戦略の話や話し合いに関わらせていただいてきました。
顧客向けの戦略、企業存続のための戦略、営業推進の戦略、人材育成を目的にした戦略、etc。その内容を通訳させていただく時もあれば、自分が戦略を考案と実施する一員になった時もありました。
経験からいうと、このようなメッセージを確実に相手に伝わり、行動まで反映させるには大勢のセミナー形式の会議は不向きであり、何かしらの段階で少人数ワークショップや研修後に個人によるフォロー付きの合宿や近距離かつ中長期にわたるハンズオン(hands-on)軌道修正プランが必要です。もしくは、仕上がりまでプロジェクトとして取り組み、仕上がった後の検証アクションが必要となります。
通訳視点からいうと、このような内容における難点は、何と言っても語り手と同じもしくはそれ以上のビジネスセンスや理解度が要るということです。
一見、言葉通りに通訳すればいいように見えても、文学作品同様に実は経営思想や戦略戦術を人に伝わるには、その内容を裏付けるソール(魂)が伝わらないと、香りが飛んでしまったワインと同様に、変化を起こすための感動やインパクトが残らずに消えます。
なので、本来はその業界をよく知っている通訳者ないし経営や営業に何かの形で携わってきた経験のある方がより伝わる通訳を成せるわけです。
「Lost in translation」(意味:異文化をまるごと正しく移し替えるのは無理で、かならずなにかが失われてしまう)を 100% なくすことができないのは通訳の免れない宿命だとしても、たとえ語り手本人がその国の言葉が上手に話せたにしても、本人に語らせるよりその通訳者に話させた方が良い効果をもたらせるならば、その通訳者がその場にいる価値はあると言えましょう。
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