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カロリー記載必須の豪州食文化

ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:食文化・食材


オーストラリアでは、カフェーをはじめ飲食店のメニューに掲載されているすべてのものにカロリーの表記が要されているのをご存知ですか。

私も4ヶ月前に久々のブリスベン帰省で気付きましたが、外食する度にメニューのアイテムに必ず横にカロリーの数字が明記されていること。

前々からオーストラリアではアメリカ同様に肥満の問題が深刻に扱われてきたのですが、とうとうメニュー全体にその表記が求められるようになったというのは、国民たちがどれほどそれを意識しているのかを語っているようです。

写真にあるように日本では普段何気に摂取しているコーヒーやお茶(Coffee & Tea)においても、カフェラテは「348 kj」でホワイトチョコのホットは、なんと「974 kj」、チャーラテなんか「602 kj」もあります。しかも、ご親切にメニューの最後に「大人の一日推奨上限カロリーは 8700 kj 」まで教えてくれます。

最初に目にした時は面白がっていたが、そのうち徐々にその店で飲食を楽しむこと自体に影響がでました。ダイエットとは無縁の私(すぐに体重が落ちる体質)でもオーダーする度に「何しようかな」と普段なら楽しむはずの過程が、否応なくそのカロリー数字が目に入ると頭に電卓が浮かび上がり計算され、次第に本能ではなくその数字の合計値によって本当に頼みたいものを頼めなくなっていったのです。

最悪(笑)でした。

写真に写っているメニューは、ごくスタンダードなものです。しかし、カロリー表記でみると通常の飲み物でさえ、100 kj 以下のものにしたければ、もはやブラックコーヒー(砂糖・ミルク抜き)しかチョイスがない、という事実です(苦笑)。

なんじゃこりゃ!と心の中で叫んでしまいました。

そもそも肥満の原因は単にカロリーの合計値ではなく、本来は摂取する時間や合わせて食べたもの(酒、揚げ物、脂肪多いもの、炭水化物中心、野菜や繊維や雑穀を一緒にとっていないなど)そして、肉体労働の有無や脳の酷使度などの複数要因によって、その人の肥満体質を作ったはずです。

最終的に「太らない体質」を作ることが目的であるはずで、でないと根本的な問題解決にならないはずでもあります。ならば、その人にあった全体的なライフスタイルと習慣の作りこそが基本となります。

そういう意味では「カロリー明記」も一つの助け(ツール)となるかもしれないが、ただこれだけじゃ一般的にはストレス社会で心療内科にお世話になってる傾向にある現代人が一層逃げ場がなくなり、余計ストレスを重ねてどこかそのストレスを発散するしかなくなり、例えば暴飲暴食の悪循環に陥る、などです。

日英・日中・英中通訳:オーストラリア(豪州)の食材と食文化
オーストラリアの飲食店ではカロリー記載が必須

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Brenda Chen