ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:食文化・食材
沖縄でコーヒー栽培のパイオニアの一人といえば、何十年前も一足先に沖縄北部のジャングルに入り、それを実践した「HIRO COFFEE FARM」の創立者ではないでしょうか。
実際、今は沖縄県内をはじめ、県外もその方に教わったり影響を受けたりしてコーヒー農家や焙煎士になられた方はいらっしゃるようです。
もともと大阪の方で、ハワイが大好きで沖縄の北部に行ったらここでコーヒー栽培する!と決められたそうで、とにかくエネルギッシュで自由奔放でカリスマ性のある方のようです。
「のよう」というのは、すでに亡くなられて現在は娘さんが店舗を引き継いで営業されているのです。
本当は破天荒な生き方をされている方だったので、身内とは疎遠で娘さんやその他のご家族からも迷惑がられていたそうですが、亡くなられる前にこの店や自分の歩んできた道とその気持ちをなんとか受けとめて理解されるようになり、娘さんがこの店舗を続けていくと約束したそうです。
親と子は何かしらと似ているところがある分、拒み続けるところもあるかと思います。自分も年齢を重ねていかないとどうしても理解し合えない部分もあるでしょう。
今ではお店を仕切っている娘さんは、はるばる遠いところから訪ねてこられるお客様一人ひとりに店のおい立ちや先代であるお父様のことをよく話して聞かせてくれています。そして、お父様への愛情と想いが溢れていることが伝わってきます。
日英・日中・英中通訳:「ヒロ・コーヒー・ファーム」 |
沖縄北部は空港から遠いが、この HIRO COFFEE FARM はさらに遠いところにあるのです。名番組の「ポツンと一軒家」ほどではないが、かなり近い環境にあります。
店の周りにはまだ珈琲の木が残っているものの、台風にやられて人手の問題もあり、昔よりずっと小さな規模になっています。本当は店自体も台風に破壊されたが、娘さんがなんとか立ち直したのが今のものです。なので、実際先代の時との店舗は少し趣が異なり、壁に飾っている写真を見ると、先代が建てた元の店はもっとハワイアン・テーストが全開なものでした。
他のコーヒー農家などを訪問したり、これまで沖縄の珈琲栽培歴史を調べたりすると、どうやらここ数年の沖縄珈琲栽培ブームはサード・ブーム(3回目)だそうで、前回や前々回に珈琲栽培されていた方は台風でやられてほとんどその時断念して今でも続いて栽培をされている方はいないのではないかという話でした。
ヒロ・コーヒー・ファームで販売されているコーヒーや、淹れているコーヒーは 1 割だけ自分の農園から収穫したコーヒーを使用し、それ以外は通常通り外国産のコーヒー豆でブレンドしているそうです。もともとコーヒー生産地ではない沖縄ではやはり台風が大きい課題で、その他にも地形や土壌、気候などの特徴でなかなか海外のような「大量生産」まで発展していくのは難儀に思います。
「産業」として形成可能かは別として「コーヒー好き」だから「栽培したい」という人はいつの時代になってもいると思います。本気でこの土地でいい豆を作り、土壌を育ち、そして焙煎士やその他いろんな方と知恵を絞りあい、協力しあい、ここだからこその美味しいコーヒーを作りたい方は、時間がかかってても実現できることだと、私は思います。
ヒロ・コーヒー・ファームに来たら、是非今の店主である娘さんに先代の話をいっぱい聞かせていただきながら、珈琲の木の葉っぱでいれられたお水や、沖縄産のコーヒーがブレンドされているコーヒーを味わいながら、ここにしかないコーヒー・ホット・ドッグを召し上がってみてください。
[店名]:HIRO COFFEE FARM(ヒロ・コーヒー・ファーム)
[電話]:098-043-2126
[住所]:沖縄県国頭郡東村高江 85 - 20
[営業時間]12:00 〜 17:30 時・火水休
英語通訳・中国語通訳:コーヒーホットドッグ |
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