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珈琲道具アレコレ:ドリップケトル(私のコーヒーロードの生い立ち)

ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:珈琲用具


1989年、台湾では中国茶を飲むための洒落たサロンすら珍しい頃に、13歳手前の私は何故かコーヒーを飲むための「カフェ」みたいな店が脳内にイメージありました。そして、そういうのが町にあったらいいなぁと何となく思っていました。

その年の 10月に両親が兄と私を連れてオーストラリアのブリスベンに移民しました。そこで、脳内にあった「カフェ」が実際に一般の暮らしにありました。ショッピングモールやシティセンターに(当時はオーストラリアはシティと言えば完全なるオフィス街で、住宅区としっかり区切りされていました)オーストラリア住民の日々の暮らしの一部としてありました。

といっても子供一人でこういうカフェに行くのはオーストラリアでも珍しく、ファミリーや大人に混じって行くのは普通でした。そういう意味では私はだいぶ早いうちからエスプレッソを基にしているオーストラリアのカフェ文化に子供一人でデビューして、馴染んでいました。

ドリップコーヒーに出逢ったのはだいぶ後で、記憶が曖昧だがおそらく社会人になって日本で働き始めた 20代前半か半ばの頃です。しかし、当時の日本のコーヒーと言えば、まだ昭和の喫茶文化が色濃く、マシンやドリップ関係なくかなり濃い目のブレンドにフレッシュやクリームと砂糖たっぷり入れるような飲み方でした。オーストラリアのイタリアンカフェの味に慣れていた私には、なかなか美味しく感じ取れなかったです。

しかし、ここ 10 〜 15年間、日本でも一般消費者のところに新鮮で上手に焙煎されたコーヒー豆が手に入りやすくなりました。それもあるからか、昔の深煎りの濃い味ではなく、浅煎りでお茶に近い感じのコーヒーが「プレミアムコーヒー」として多く出回り酸味のある珈琲として人気を集めています。

そんなトレンドの中、私も家で自分の手でコーヒーを淹れたくなりました。そう言えば、阪大の留学時代に家庭教師に勤めてくれた大学の先輩が家でミルでコーヒーを挽いて淹れてくれました。あれが最初のドリップコーヒーだったかもしれません。「洗練された大人でええなぁ」と憧れの目で見ていた記憶あります。

自分でドリップを始めたというものの、新しいことを始めるに当たり、要領がまだ悪いのとどこまで続くか解らないものだから、私はいつも最もお金のかからない形から入るのです(笑)。

ドリッパーは無論ダイソーの100円のもので、そしてケトルも写真にあるように長い道のりで進化してきました。右から左への順番ですが、最初のうちは家にあったお湯を沸かす巨大ヤカンしかなく( 3 L.近く)、その次は 100円ショップでお茶などを入れるための急須(アルミタイプ)を購入(これもだいぶ昔でもう10年以上経っているのかもしれません)。

で、さすがにこんな巨大ヤカンもお茶入り用の急須も、コーヒーを淹れるのに、水の勢いをコントロールするのが難しく、どんなに頑張っても上手に淹れる限界があったため、3年前に重い腰を上げてコーヒー淹れ専用のケトル(写真左)を Amazon で購入しました(商品名:Love-KANKEI コーヒードリップポット ドリップケトル 細口ポット ステンレス 650ML)。当時は 2000円少しでしたが、2020年2月時点の今は 2300円未満と少しだけ値上がりました(でも配送無料!)。

このケトルの特徴は何よりもその小さなサイズです。実はこの 650MLというサイズの珈琲ケトルは少なく、さらにその中にこの値段でこの品質というものはなかなかないのです。このケトルは日本製ではないが、ものがしっかりしていて水を細く出せるし、真上から温度計をさせるし、直火で沸かせるし(私はやらないが一応弱火でいけるらしい)ので、コスパのバランスを考えてこれにしました。

今も愛用しています。オススメっす。

※ 次回の「珈琲道具アレコレ」は手挽きの道具についてご紹介いたします。

コーヒー好きな方へ:ご参考に ]

珈琲道具アレコレ(2020年記事まとめ)は、別途 note の「珈琲の棚」というマガジンに保管しております。その棚(マガジン)には他にも沖縄の珈琲栽培(2020年記事まとめ)や、他のコーヒー関連記事やレポートの抄録を置いてあります。宜しければどうぞ、そちらもお気軽にご参照ください。

日英中(台湾)逐次通訳:珈琲道具と食文化
BRENDA CHENのビジネス通訳:珈琲道具(ドリップケトル編)

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Brenda Chen