ビジネス通訳|日英・日中・英中:つぶやき NEWS
その店はテントを張っているようなところなので冬は車内よりも寒く、ダウンを着たまま食事することもありますが、当日早朝の取り立ての野菜が何種類も並べていて、肉も自家飼育しているものです。非常に鮮度が高いので、それを引き立てるように最低限の味付けやシンプルな調理法で料理されています。シェフは農家でありながらこの辺のセンスはなかなか良いのです。
もちろん値段も市内よりずっと安くボリュームもたっぷりですが、それだけでなく市内普段見たこと聞いたこともないような野菜も沢山あります。そこに訪ねるお客様は食事だけでなく野菜を買いに行かれる方も多いのです。
今年 1月帰省の際にまた両親と一緒に訪ねましたが、この日は大根が店頭のもの売り切れてたため、店主は原付で近くの自宅の畑に一旦帰り、そこから大根を抜いて売ってくれました。写真は、店頭に戻り、とりたての大根の泥を洗い流してるとこ。この上ない鮮度ね!
私たちが住む現代社会は過去何十年間もの大量生産に基づいた経済の仕組みでした。それにつられていつの間にか、全ての工程がお互い見えなくなり分離されるようになって、それが暮らしの中にもそうなってきました。
大家族や地域のコミュニティから核家族、核家族からさらに同じ屋根の下でも個々別々の暮らし、そして暮らしの日々の活動の中で役割や専門分野によってやらなくなるものはどんどん増える一方、外に行って稼いでそのお金で他の人がやってくれるサービスやものを買えばいいというスタイルに移り変わりました。
いつの間にか専門と集中からただただ孤立するような「もの」を「消費」するための「お金(財源)」という型にはまり、いつしか私たちの社会的活動や生き方の感覚、そして経済の形は一直線のようなものしかなくなり、全てが繋いで回ってくる、循環するような世界ではなくなりました。
でも、宇宙とこの世は本当は回り回るものです。結局、この一直線の行き先には行き詰まりが待っていました。社会人 20年間やってきて振り返ってここ数年とても強くそう思えるようになりました。
「陽明山」のような食事処で食べると市内では見えづらくなったその「循環(サイクル)」が少し浮かんで見えてくるようになります。
自分が独立したのも、コーヒーをはじめ植物栽培に関わりたくなったのも、今後の 20年間の活動が本来の摂理に沿った循環に乗っかるように修正したく、自分の日々の努力と費やした時間はそれに沿った良い循環を生み出すようなものであってほしいからです。
少しずつですが、その一歩一歩を重ねて参ります。
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