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ビジネス通訳:石場建て伝統構法と壁土作り

ビジネス通訳|日英・日中・英中:つぶやき NEWS


今日は、石場建ての伝統構法で家を建てている現場に向かい、施主と工事を依頼される日伸建設 の社長にこのような伝統構法の現状と詳細をお伺いするために、何ヶ月ぶりに電車に乗って大阪府の枚方・交野方面まで出かけました。

林業、木材のことや、人工的な加工法と自然乾燥法による建材の違いなどを説明してくださったり、現在の建築規制や基準法などに対してどう証明して許可を得たりするなど、情熱大陸のような大工屋さんたちの工夫談も伺えたりしました。

さらに(私の中での一番のクライマックス)、壁として塗る土を1年や2年に渡り発酵し「土作り」の現場に連れていただきました。本当に料理(食材)や植物の栽培と一緒で、建物自体は自然そのもので、まだ竹小舞が終わった段階だが、中に立ててまるで森にいる気分でした。

山の中で立てる伝統構法建築と、今日のような市内で立てる伝統構法建築では、ハードルが異なり、市内の方がずっと規制が厳しくそれを満たすのはとても難しく、その分、企画をはじめ、完成までの時間は通常の倍で、その分人件費などのコストも高くなります。

本来は、有名人や大企業の偉い人たちや、お金持ちの方々率先にこのような構法でたとえ誰が住まなくなってもそのまま自然に戻れるような家を建てたりして自然の「循環」に沿った建築を世の中に知らせていくものですが、まだそこまで工程や存在が知られていないのです。

また、業界の方しか知らない「家を取り壊した時の廃材処分」、いわゆる一般人が知りようがない裏の世界についてもお話しされました。衝撃的でした。そのほとんどの行き先が山などの自然に「埋める」そうです。現時点で処理能力を持っていないものは全て「埋める」というコンセプトに基づいて長年行われてたらしく、また、日本にとってそうやって不要とされ処理できなくなったものは、海外のあちこちに、いつの間にか「闇の国際的流通」に流れて、どこか行き止まっているのは今までのやり方でした。

「循環」になっていない社会や経済の仕組みは、一方通行なので、どこか止まります。そこに消えないものがどんどん溜まり、いつしか膿となり、毒(有害物)となります。そうやって土や水を変え、そこに生きる植物や動物と微生物まで変化を及ぼし、そして環境全体と気候や空間まで変化をもたらすのです。

食品と同様に、製造業界、建設業界など、各業界はそれぞれの「循環」を見出さなければ解決されない問題だろう。でも意識が変われば、いずれ全般が変わります。

久々にテレビ・PCからやっと離れられ、自然を相手に物作りしている現場と方々にたくさん話を交わせて、土に触れて、匂いを嗅ぐことができて、心に水がまた流れるような状態に戻り、大変感謝です。

コロナを抑え込む時期は、なかなか都会に住んでいる私には身近に土を相手に作業できるような環境にないが、諦めずこれから色々考えて工夫して、自分の今いる場所からできることを実践・実験していこうと初心を改めた一日でもありました。

しっかりした土台とは、10年、20年がかかることなんてよくあることも再確認できたし、本当に大事にすることが、他人の目にも見えやすい形になるまで、30年かかることなんておかしくないことも再確認できました。安堵したのと同時に、勇気をもらいました。ありがとうございました!

【 日伸建設について 】
大阪府交野市に本社を置き、こだわりの棟梁が昔ながらの工法でお施主様と一緒に建てる健康住宅を建てている行列のできる工務店です。
TEL:072-892-5230

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ビジネス通訳:日本の伝統構法(壁土作り)

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Brenda Chen