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沖縄|カカオ:OKINAWA CACAO FACTORY

ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:食文化・食材


ここ数年、沖縄では珈琲だけに留まらず、カカオの栽培を試みはじめた事業者が出てきています。

代表的で先駆になっているのはおそらく観光地としても有名な北谷にある「TIMELESS CHOCOLATE」です。北谷の海沿いにあるディストーションシーサイドビルの2階に洒落たサロンスタイルのカフェを構えています。

しかし、この代表的なところはあえて後日にまわして今日はまだそこまで知り渡られていない沖縄本島の北部・ヤンバル地区にある「OKINAWA CACAO FACTORY」をご紹介したく思います。

2016 年に創立され、TIMELESS CHOCOLATE より数年遅れて現れてきたのもありますが、まだ知名度が高くないのは拠点も大きな理由であると思います。

下記の Googleマップで見ていただければ分かりますが、かなり北側にあり、ほぼヤンバル国立公園あたりです。もともと沖縄本島の観光客密度といえば、那覇市から始まる中部(北谷もここに入ります)とその近郊にある南部が 6〜7割を占めているようなものなので、北部は現地住民の人口も中部よりずっと少ないのです。

ビジネス通訳のブレンダ:英語・中国語(台湾)
日英・日中・英中通訳:カカオとチョコと食文化

「Beans to Bar(ビーントゥーバー)」要するにカカオ豆からチョコレートになるまでの工程を一貫して全部自分たちが作ることがコンセプトなので、あえて産地として選んだ北部のヤンバルで最初から店舗もそこに構えて同時展開することにしてみたのではないかと考えます。スタートアップのコストへの考慮や創立者たちがヤンバルの特色を看板にしたいという想いなどもあるでしょう。

実際、今大宜味村で栽培しているカカオをはじめ、原材料として扱っているカラキ葉、月桃、シークヮーサーなどはすべて大宜味村産で、さとうきび糖は沖縄・奄美産となっています。カラキ葉、月桃、シークヮーサーは沖縄の特産植物・果物でカラキはシナモンに代用できて月桃はミントのような香りです。シークヮーサーはレモンやライムに近い柑橘類です。

最近は泡盛味のチョコレートも出しているようで、カカオマメを浸ける酒も大宜味村にあるやんばる酒造のものだそうです。もちろん、2016年にカカオの木を植えたからってそんな3年で商品生産に使えるほどのカカオは収穫できません。なので、現在はカカオ豆はまだガーナ産のようですが、いずれ大宜味村産のカカオを中心に商品を打ち出すことがゴールでしょう。

※ ちなみに現在世界カカオ産量の半分以上はガーナとコートジボワールから出ています。

この「Beans to Bar(ビーントゥーバー)」という理念は現在、沖縄現地で起業展開しているチョコ専門店に基本共通しているスタンスと言えましょう。TIMELESS CHOCOLATE も  2017 年か 2018 年に石垣島に畑を借りて念願のカカオ栽培を始めたと昨年年末のフィールドワークの際にスタッフさんから直接にお伺いできました。

TIMELESS CHOCOLATE も OKINAWA CACAO FACTORY も、仕上げのチョコレートはフランスの老舗ショコラティエのようなところまでは達していないが、TIMELESS はかなりレベルが高く、特に製品のデザインとパッケージなどものすごく力を入れています。

日英・日中・英中通訳:沖縄産カカオの現状
逐次通訳|英語・中国語:TIMELESS CHOCOLATE

↑ めちゃお金(力)入っていますよね(笑)。GODIVA(ゴディバ)の商品イメージへのコダワリ並みです。

一方、大宜味村の OKINAWA CACAO FACTORY は最小限のコストでまず商品を送り込もうとしています。↓

日英・日中・英中通訳:カカオとチョコと食文化
ビジネス通訳:OKINAWA CACAO FACTORY(包装)

しかし、残念ながら OKINAWA CACAO の商品であるチョコレートは私が購入した 2019年末時点ではまだチョコレート専門店と言えるほどのものではなく、このパッケージのせいもあるか分からないが、実は開けると中はこんなバラバラのチョコになっていました・・・。

日英中逐次通訳サービス:沖縄のカカオメーカー
商談通訳・随行通訳・遠隔通訳:OKINAWA CACAO FACTORY(中身)

味(口当たりなども含め)もまだそれまで洗練されたものではなかったが、若く情熱と勇気のある創立者の下に現在カカオ栽培にパッションのある若いスタッフが集まっているようで、とても期待させてくれるチョコレートメーカーです。

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Brenda Chen