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台湾|スイーツ:芋圓

ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:食文化・食材


台湾のスイーツが好きな方ならば、豆花や刨冰(台湾のかき氷)などにかけるカラフルなトッピングの中に歯ごたえよくカミカミを楽しめる「芋圓(ウイウエン)」の存在をご存知かと思います。

この「芋圓」は台湾の伝統的な食材の一つで、物資不足の時代で芋が主食の台湾でうまれた食文化の一つです。

発音のふりがなを「うえん」や「ユーユェン」で記されている方もいるが、この「芋」という発音は日本語にない発音なので、私の中では「ウイウエン」の方が近いです。間違っても「ユー (Y)」の発音ではありませんから。本当は「」「」「」「」の発音の微妙な組み合わせと変化によって読まれる単語です。

さてと、なかなか発音できないこのスイーツはどんな格好しているのかというと、下記の写真の右側にある大きい鍋に入っている茶色、グレー色、オレンジ色のような団子です。

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名称通り芋の団子というわけなので、潰した芋の色がそのまま団子の色になっています。グレーや紫っぽいものは里芋が多く、オレンジっぽいものはサツマイモなど、茶色いものは小豆も入ったりするとか、場合によって緑豆を使用する時もあります。その原材料によって名称も「芋圓」から「綠豆圓」や「地瓜圓」(地瓜はサツマイモを意味する)に変わったりしています。

これを大抵黒糖シロップのかかったかき氷や豆花(トウファ)の上にトッピングしたり、もしくは仙草(センソウ、台湾のハーブから作られたスイーツ)と一緒に食べたりすることは多いのです。台湾のスイーツのトッピングは大抵 3〜4つくらい選べるので、芋圓の他に仲間であるタピオカや煮込み豆などと一緒に注文されるのは一般的です。

食感は生地に使われる粉や芋の種類によって変わります。一説によるとサツマイモの粉を使うと弾力がまして、ジャガイモの粉を使用すると柔らかくなるそうです。他に入れる粉はタピオカ粉わらび餅粉片栗粉などが挙げられます。組み合わせによってさらに色んな食感が作れるようになります。

約 3年前の 2017年4月8日に日本にもこのような台湾スイーツ専門店を東京・赤羽にオープンしたらしく、店の名前は「MeetFresh 鮮芋仙」(ミートフレッシュ・シェンユイシェン)です。世界で 500店舗以上を展開していて、なんと手作りの味をそのままで、添加物を使用していないのです。それを実現できたのは、独自考案した効率的にシステムによるものだそうです(詳しくは「日経クロストレンド」ご参照)。

「MeetFresh 鮮芋仙」じゃないのですが「芋圓」における従来の製造風景は下記写真にあるように台湾では店舗内で客席のすぐそばで作られているところも多いのです。芋を蒸して柔らかくし潰した芋に水及びサツマイモの粉もしくはジャガイモの粉を混ぜて成形し、再度茹でて作るのです。最後に冷たいもしくは温かいシロップをかけて仕上げます。まさに手作りです。そして、この鮮度が美味しさの秘訣ともいえましょう。

芋圓」は台湾ではほぼ全土で見られる料理で、観光客の中では新北市九份の芋圓が有名とされているようですが必ずしもそこじゃないと名店がないわけではありません。台北市内にも昔からの市場である場所ならば老舗があります。色々ググるといいでしょう。

台湾に行ったら是非一度ご賞味なされ。ボナペティ!

台湾の食文化・食材に興味ある方へ:ご参考に ]

台湾の食文化・食材(2020年記事まとめ)は、別途 note の「食文化・食材の棚」というマガジンに保管しております。その棚(マガジン)には他にもオーストラリアの食文化・食材(2020年記事まとめ)や、他の台湾食文化・食材関連記事やレポートの抄録を置いてあります。宜しければどうぞ、そちらもお気軽にご参照ください。

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英語通訳・中国語通訳:台湾スイーツ(芋圓)

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Brenda Chen