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「グルテンフリー」時代

ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:食文化・食材


日本もだいぶ「食品アレルギー」が注目されている時代になってきていますが、オーストラリアと比べるとまだそこまで大袈裟になっていないような印象を受けます。

三ヶ月前にブリスベンに帰省してオーストラリアの食品と食文化のトレンドを調べるためにスーパーなど、庶民が一般的に食品を購入しているところに浸っていました。

前から「食品アレルギー」に対する取り組みが盛んでいることは分かっていたが、まさかここまで、とは思いませんでした。私から見ると過度のくらい確立されたジャンルになりつつあります。

ナッツ系はもちろん、学校ではすでに持ち込み禁止とされたそうです。

その他に、小麦(粉)、卵や乳製品が入っているものがダメな人は年々増えてその勢いの凄さはそれに対応した新しい食品のラインアップを見れば一目瞭然。

乳製品はいわゆる「ラクトース抜き」食品で主に乳糖不耐症体質用に開発されました。

イメージとしては欧米では主食とされてきた食材は全部ダメになっていっているのです。これはもしやアジア食文化の擡頭のチャンス?と思いました(笑)。

実際「グルテンフリー」と称している商品の 8割強は、日本と同様に米が主要成分となっています。その残りの 2割は蕎麦のような穀物ベースとなっています。小麦粉代用品をはじめパスタやスパゲティなどの様々な商品はあります。

米といってもチアシード入りの「brown rice(玄米)」「black rice(黒米)」「red rice(紅麹米)」などあり、日本のグルテンフリー商品よりも「スーパーフード」の領域にいっています。

これらは、何かの専門食品店ではなく大型の安い(ライフなどのような)チェーンスーパーに置いてあるのです。しかも独自の棚コーナーを持って。

オーストラリアでは小麦フリー(Wheat Free)の小麦粉の中にさらにこんなフリーまでと打ち出すラインアップが出ました。

・Yeast Free(酵母フリー)
・GMO Free(遺伝子組み換えフリー)
・Soy Free(大豆フリー)
・コーシャフードであること(ユダヤ教徒が食べてもよいとされる「清浄な食品」のこと

欧米は消化器系のアレルギー(食品)が際立っている一方、日本をはじめ台湾などはどちらかというと皮膚や呼吸器などのアレルギーが多い印象。特に台湾に住んでいた頃は呼吸器アレルギーおよび生活習慣やストレスからくる肥満と疾患が多い印象でした。

これからアレルギーや免疫の分野における研究や進化はますます需要も注目も集まりそうな予感がします。

日本でまだ馴染みのないスーパーフードを取り入れたグルテンフリー粉、いわゆる小麦粉の代用品についての紹介記事はこちらよりご覧いただけます。

オーストラリアの食文化・食材に興味ある方へ:ご参考に ]

オーストラリアの食文化・食材(2020年記事まとめ)は、別途 note の「食文化・食材の棚」というマガジンに保管しております。その棚(マガジン)には他にも台湾の食文化・食材(2020年記事まとめ)や、他の食文化・食材関連記事やレポートの抄録を置いてあります。宜しければどうぞ、そちらもお気軽にご参照ください。

ビジネス通訳(英語・中国語):オーストラリアの食材・食文化
日英・日中・英中通訳:オーストラリアのグルテンフリー商品

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Brenda Chen