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消化器内視鏡通訳:医療施設見学

医療通訳|医学通訳|消化器内視鏡専門通訳(日英・日中)


消化器内視鏡領域で日本国内をはじめ、海外の先生方に通訳者としてコミュニケーションの手助けをさせていただいた場面において、もっとも国の文化や人の個性がわかりやすく私としては面白く感じて好きなのは施設見学でした。

外で体を動かしながら働くのが好きというのもあるかもしれないが、どこにもあるようなホールや講壇で行われるフォラムやセミナーより、その施設や地域の術者の特徴が顕著に現れる病院やラボでのイベントの方が好きでした。

ラボの話はまたの機会にして、今日は私自身が逐次通訳や案内を担当させていただいた体験についてお話したく思います。

これまではアジアの社員や日本の内視鏡医をアメリカとオーストラリアの施設にお連れしたことがありまして、またイギリス、アメリカ、オーストラリアの内視鏡医を日本の施設にご案内したこともありました。

一般的に海外の方が日本人ほど「空気を読む」(配慮)しないイメージはあるでしょうが、ドクターに関しては実際ほとんどの方がとても神経をつかい、滞在中(訪問中)とても気を遣われました。国際的に活躍される方であればあるほど気を遣われる傾向です。

それでも我を忘れるほど本気モードになりそうな場面はありました。それは自分たちの専門分野に関する医療現場や治療法の有りかに関する時でした。トリリンガルの通訳者としてこれまで施設見学においてよく聞かれる・聞かされる内容を大雑把に以下にまとめてみました。

海外の先生を日本の施設にご案内した際

スコープの操作:国によって使う機械や処置具の使用法や方針が異なるケースもあり、それによるせいか所々若干異なる部分もあるようです。

助手や若手先生への指導と交代のタイミイング:日本は施設により若手医師を育てる目的を優先されることもあり、海外の先生から見ると患者がリスキーな状況に陥っているのに、指導医がまだ介入しない場合もありました。海外の先生が隣でハラハラドキドキしていた場面もありました。

画像診断だけで終わる(なぜセラピューティック術を行わない):欧米などは患者を呼び戻す必要を最小限に抑えたいので、可能な限り処置できることを全て一回で終わらせたいのと、処置前提の症例が多い傾向があるようです。これは各国の保険や入院規制事情によるところも多いですが、他にも患者が住む場所は施設から非常に遠い(違う州など)ケースが海外には多いからだそうです。

・なぜ経鼻ドレナージするのか(できるのか):「私の国でこれをやらせてくれる患者はいるはずがない」「患者に殺される」などと冗談半分で言われました。

日本の先生方を海外の施設にご案内した際

内視鏡室、広い:やはり人口密度などにより欧米施設は一般的に日本より面積の取り方に余裕がありますね。

スコープ、多い:海外は内視鏡専門に特化した施設もあり、日本より内視鏡機械を多めに揃っているところが多いようです。中国なんて日本の三倍でした(数年前の体験談)。恐るべし中国。

全身麻酔?:症例中に麻酔医がついた全身麻酔かどうかは別として、欧米では患者さんが意識のない状態で内視鏡術を行うのはほとんどです。ちなみにオーストラリアは親知らずを抜くときも麻酔医のついた全麻で行われます。私自身は親知らず抜く術前に「症例終わったあと目覚めなかったら訴えません」みたいな同意書を書かされたことがあります。

ワイヤーやカテテールの操作が下手?:日本の先生方は助手との阿吽の息で処置具を操作したり、欧米のように全麻下で手技を行わないので、手先の器用さが自負の文化である故、海外の症例をみてこのようなコメントが出るのも少なくありません。ただし、海外の名医ならば非常に手技が細かな方もいらっしゃいます。侮れません。

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ビジネス通訳のブレンダ:英語・中国語(台湾)
BRENDA CHENのビジネス通訳・消化器内視鏡専門通訳:施設見学

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Brenda Chen