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台湾|食材:もちとうもろこし

ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:食文化・食材


台湾は野菜や果物の種類が豊富だけでなく農産物の改良にも非常に長けている国として知られています。日本ではなかなか目にすることない変わり品種などを見かけたりすることはできます。

今年一月に台湾帰省の際に観光地としても有名な「關西服務區」というサービスエリアで「もちとうもろこし」(別名:ワキシーコーン)に出会いました。

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日英・日中・英中通訳|台湾食材:もちとうもろこし

写真に写っているのは「紫玉米(purple corn)」、いわゆるパープルのもちとうもろこしです。皮も紫ですね。店頭にあったもう一つのバリエーションは「彩色糯玉米」。写真では日本のバイカラーとうもろこしに近いようですがよく見ると、黄粒、白粒、紅粒、紫粒、などグラデーションのようになっていて、まさに「彩色(虹色)」です。

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日英中逐次通訳|台湾食材:ワキシーコーン

実はこれらの変わりとうもろこしの由来ははっきりしていなく、中米説と中国説に分かれているようです。日本には無論、在来種で普段なかなか目にすることはないが驚いたことに実は通販で冷凍・真空パックで販売され流通に出ているようです。中国製のものが多いようですがもし台湾産のものがあれば絶対(より安心で)美味しいので試してみてください。

私が食べたのは「彩色糯玉米」でしたが、食感は本当にもち米そのものでしたのでびっくりしました。最初は店員さんから「もち米のような食感から糯玉米(もちとうもろこし)と呼ばれています」と聞いた時、あまりも想像できなくて半信半疑でしたが、本当に「もち米」です。

なので、通常のとうもろこしのシャキシャキでジューシーの食感や味と違い、もち米のような甘みと粘りで結構お腹いっぱいになり重たくなります。紫玉米(パープル)の場合だと赤飯を食べるのをイメージしていただいた方が近いかもしれません。

専門家によるととうもろこしの品種は何千もあると言われ、澱粉・糖分・硬度・用途によって分別されているそうです。コンスターチの原料に使われているもの(デントコーン)、ポップコーンの原料に使われているもの(ポップコーン)などなど色々種類があります。興味のある方はとうもろこしの総合情報サイト「トウモロコシノセカイ」にご参照ください。

基本澱粉が多ければ粘り強くなり、もち米のような食感が出るらしいです。もちとうもろこしの澱粉性質はアミロペクチンで、一方私たち通常口にしているとうもろこしの澱粉はアミロース性で、よって性質が異なります。胃が弱い方はもち米を控えた方がいいと言われているように、もちとうもろこしも同じです。

彩色についてですが写真をご覧いただいた通り、鮮やかで華やかな色なのであまりにも目立つので人工染色加工した野菜じゃないの?と疑われていたこともあるようです。しかし専門家によるととうもろこしの皮や表面が硬く色付けにくく、色の混じり合いも非常に複雑で例えば黄粒に紅色が入ったり白粒に少し紫が入ったりする模様もあり、これらを人工染色で作り上げるのは大変な工夫を要るそうです。

調理の際に水が変色したりするのは、とうもろこしの色素が水溶性によるものです。黄粒はカロテンを含み、加齢黄斑変性の病気(白内障など)のリスクを減らし予防につなぎます。紅粒や紫粒はアントシアニジンを含み、ロドプシンの活性化や強化に有用で視力にはいいそうです。どちらも抗酸化物質と言われてます。健康にはいいです。

もちとうもろこしを食べた感想と言うと、私は通常のとうもろこし(シャキシャキ&ジュシー)が好きです。何故ならばとうもろこしというより本当に「米」に近い感じでしたからです。ちなみに、もちとうもろこしは日本で栽培されているようですが昔よりだいぶ減ったみたいです。こんなにも水溶性の色素が色々あると食材以外にも天然染料として一度使ってみたくなります。

次回の台湾シリーズは目出度い節目に出される台湾伝統的な食材と食文化に着目します。お楽しみに!

台湾の食文化・食材に興味ある方へ:ご参考に ]

台湾の食文化・食材(2020年記事まとめ)は、別途 note の「食文化・食材の棚」というマガジンに保管しております。その棚(マガジン)には他にもオーストラリアの食文化・食材(2020年記事まとめ)や、他の台湾食文化・食材関連記事やレポートの抄録を置いてあります。宜しければどうぞ、そちらもお気軽にご参照ください。

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Brenda Chen