スキップしてメイン コンテンツに移動

台湾|珈琲:全自動ハンドドリップコーヒーメーカー

ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:珈琲用具


日本は昔からハンドドリップ文化ありましたが、ここ数年台湾はカフェブームに伴い珈琲ブームが大いに盛り上がっていて、その中で台湾もハンドドリップにこだわる方が増えてきた印象を受けます。

珈琲道具アレコレ:手挽きコーヒーミル(前半)」でも言及した台湾の珈琲メーカー「JUNIOR COFFEE(喬尼亞咖啡)」は 1999年に創立し「初心者でも気軽に楽しく珈琲を楽しめる」をモットーに珈琲豆の焙煎と販売、周辺道具(電動・手動)の開発と製造、珈琲教室の開催を行ってきました。そして、2019年に台湾初の全自動ハンドドリップコーヒーメーカー「職人濾泡咖啡機(JU1431)」を打ち出しました(下記写真参照)。

商談通訳|医療医学通訳|随行通訳|遠隔通訳|中国語
台湾製全自動ハンドドリップコーヒーメーカー

となんだかちょっと格好良く聞こえますが、以前の記事にも書いたように台湾は珈琲道具における開発と製造は決して強くありません。アジアではまだまだ日本製のものが No.1 であることは事実です。コーヒー飲む歴史と周辺道具の開発歴史が長い分、商品の種類、機能性やデザインもやはり一番優れています。

もちろん最も有名なのは HARIO(ハリオ)に変わりありませんが、ただ「全自動ハンドドリップコーヒーメーカー」に関しては必ずそうとは限りません。どういうことかというと、実は 2018年にエディオンは家電業界でも初の企画から製造、販売までを一貫して手掛ける新プライベートブランド(PB):「e angle(イー・アングル)」シリーズを立ち上げました。

その中にハンドドリップの淹れ方をリアルに再現する全自動コーヒーメーカーE angle ハンドドリップコーヒーメーカー」という面白いものがあります。従来の全自動メーカーと違うのはバリスタの「の」の字を描く回転式ドリップになっているのと、ハンドドリップの要である最初の蒸らしもバリスタが推奨の手法に基づいているのです。

実は台湾の JUNIOR COFFEE のハンドドリップコーヒーメーカーもこれと同類です。ただ、台湾のものは水温が 90度〜93度に設定してあり、変更調整はできない仕様となっています。そのため、残念ながらコクある中煎り〜深煎りの豆には向いていません。浅煎り豆限定となってしまっています。

一方、日本製の E angle は 90度と 84度の 2段階調節となっていて、花の香りや果実味が豊かで変化の多い浅煎り豆は 90度以上を要することも多いが、90度ならば一般的に浅煎り〜中煎り豆まで問題なくカバーできます。そして「の」の字を描く回転式ドリップにはなっていないが「HARIO オートプアオーバーSmart 7」は 80度〜96度まで細かな調節ができるようになっています。

値段と言いますと E angle は 3万円台、HARIO は 4万円台、そして JUNIOR COFFEE は 6万円台(セールス価格:3万円台)となっていて正直、台湾は性能が限られてしまうにも関わらず値段が日本製より高くなっているので割りに合わない感が出ます。ただ、日本製のものを台湾で輸入品として買おうとすると 2 〜 3倍の値段なので結局同額くらいのものですね。きっとこういう背景もあって JUNIOR COFFEE が自社商品の原価を日本輸入品に合わせて高く設定したのです。この現状が続く限り、台湾珈琲業者はわざわざ日本に最新機械を買いに来ても仕方ないような気がします。

台湾珈琲道具のメーカーは、進歩しつつもまだ、開発途上にあります。JUNIOR COFFEE の全自動ハンドドリップコーヒーメーカーが淹れてくれた浅煎り珈琲を台北の阪急百貨店で味見させていただきました。結構いけています。まだ 60名ほどの社員の規模であるみたいだが台湾現地の珈琲メーカーとして今後も新たな道具製造・開発を期待しております。

コーヒー好きな方へ:ご参考に ]

珈琲道具アレコレ(2020年記事まとめ)や、沖縄の珈琲栽培(2020年記事まとめ)など、他のコーヒー関連記事やレポートの抄録を別途に note の「珈琲の棚」というマガジンに保管しております。宜しければどうぞ、そちらもお気軽にご参照ください。

「の」の字を描く回転式ドリップ

〜 ・ 〜 ・ 〜

日英中逐次通訳MEC(医療従事者の英語指導)に関するご依頼、その他ご相談・お問い合わせはページトップにある「お問い合わせ」よりご連絡くださいませ。

皆様からのお便りと良きご縁を心よりお待ちしております。



商談通訳|医療医学通訳|随行通訳|英語・中国語|遠隔通訳

Brenda Chen