ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:食文化・食材
オーストラリアでは、ホットケーキミックスは牛乳ボトル詰で販売されていて、そこに水を入れてシェークしてはい、生地完了、というのがデフォルト。そして残りの生地をボトルに入れたまま冷蔵庫で保管し、食べるときにまた冷蔵庫から出してボトルごとにシェークして生地を焼けばOK。冷蔵なら三日まで大丈夫って感じ。
このスタイルは、日本ではあまり馴染みないように見えるのだが、実際自家製パンケーキなどのレシピの中で、日本でも同じように生地を作り置きにして、冷蔵庫で保管し、食べる直前に取り出して混ぜ直して焼くという指示を書いたものもあるので、もともと家でパンケーキを粉から作るというのは、こっちがスタンダードだったのではないかと思います(森永のように一度全部焼き終えて食べきれなかったものを冷凍するのではなく)。
なので、先日、オーストラリアで買ってきた「グリーンバナナ・パウダー」を日本のホットケーキミックスに少し混ぜて、卵抜きで生地を作り、毎日食べる分だけを取り出して混ぜ直して焼く、というスタイルを実践してみました。
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オーストラリア産グリーンバナナパウダー |
初日と比べて、二日目の生地はやはり冷蔵庫から出して混ぜても少々硬いような気がします。そのせいか、焼いた時の食感も初日のふわふわ感が減り、固まった感じはありました。これを例えば初日いっぺんに全部焼いて冷凍してレンジでチーンとしたものと比べてどっちがいいかと聞かれたら、微妙に最初からふわふわのままで冷凍したものの方が良い、という気もします。
この「グリーンバナナ・パウダー」はあまり馴染みないスーパーフードではあるが、日本でもネット通販など購入可能のようで、何より健康食品の中でもレジスタントスターチ豊富なグルテンフリーの食材として知られています。小麦アレルギーの方にはもちろん代用品として使っていただけるし、炭水化物を摂食しすぎの食生活で不足しがちの「難消化性でんぷん」(レジスタントスターチ)は半端なく大量に入ってるそうです(詳しくは ユニテックフーズ株式会社のHPにご参照ください)。腸活美人や便通を気にしている方々にはまさに朗報ですね。
私の実家が所在しているクインズランド州から製造・開発されたこの「グリーンバナナ・パウダー」は、原料がバナナといってもバナナの味がするわけじゃなく、少し質素なフルーティな風味や香りがする感じでした。私の記憶が確かであれば、ブリスベンのスーパーで購入した際に読んだ生産者のストーリーによると、皮まで粉末にしてるらしく、これも繊維たっぷりの理由の一つではないかと思います。
今回は「作り置き」スタイルで生地を作ってみてフワフワ感が日に日に薄れていったので、次回は市販のミックスに混ぜず、小麦粉から作るレシピでもう一回挑戦してみたいと思います。
ボナペティ!
[ オーストラリアの食文化・食材に興味ある方へ:ご参考に ]
オーストラリアの食文化・食材(2020年記事まとめ)は、別途 note の「食文化・食材の棚」というマガジンに保管しております。その棚(マガジン)には他にも台湾の食文化・食材(2020年記事まとめ)や、他の食文化・食材関連記事やレポートの抄録を置いてあります。宜しければどうぞ、そちらもお気軽にご参照ください。
オーストラリア流・パンケーキ生地の作り置き |
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