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沖縄|カカオ:TIMELESS CHOCOLATE (1)

ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:食文化・食材


約 5年前から沖縄本島中部の「アメリカンビレッジ」としてよく知られている美浜に洗練されたチョコレート専門店「TIMELESS CHOCOLATE」が開店されました。

沖縄産の原材料に「Beans to Bar(ビーントゥーバー)」という二点が会社の目標であり、理念であるようです。そのために、約 2年前から石垣島にある畑を借りて自社カカオの栽培を始めたそうです。現在、自社のサトウキビの栽培も手掛けています。

会社は沖縄本島の中部にあるのに、何故遠く離れた石垣島にカカオの畑に決めただろう?コストや搬送時間などを考えるとやはり気になります。スタッフに聞いてみたら「社長(オーナー)が石垣島の水を気に入った」そうです。

水?私自身も割合石垣島をよく回った方なので確かに高い山はなかったはずだし、川とかダムじゃないよね、と再び尋ねたら「地下水がいいみたいです」と教えてくれました。

実は沖縄本島で開業し経営されている方は自家栽培される場合は北部を選ぶ方は多く、または南部(南部は漁業や海関連事業の方が多いかな)のが多いです。わざわざ離島まで自社用の畑や農家事業を持たせるというのは少ない印象です。ましてチョコレート専門店。オーナーの凝り性というか、こだわりの度合いが伺えます。

その拘りは、商品ラインアップからパッケージまで随所見られます。現在カカオ豆はまだ自社栽培のものではないが、産地によってカカオマメの特徴が変わってくるのでそれに合わせて使われる沖縄産の砂糖の種類も産地も変わります。

北谷美浜のサロンスタイルの店舗にも置いてありますが、下記写真のようにガーナやベトナム産のカカオには島ザラメ糖、インドネシア産カカオには伊平屋純黒糖、コロンビア産のカカオには多良間純黒糖を使っています。

日英・日中・英中通訳のブレンダ:カカオとチョコと食文化
日英・日中・英中通訳|カカオ:産地による砂糖の違い

沖縄産の砂糖も同じように産地が変われば味が変わるのです。「Beans to Bar(ビーントゥーバー)」はここの理念でもあるので、カカオ豆からチョコレートになるまでの工程を一貫して作るようにしています。外国産のカカオとはいえ、豆は自家焙煎と処理しているようです。現在、板チョコにおいては大きくこの三つの商品(味)に分けられていますが、私は豆の砕き方の特徴も考えた上に、インドネシア(カカオ 72%)にしました。

このインドネシアのチョコは非常にクセのある香りと味を持っています。エスニックといった方がいいかもしれません。クリーミーで優しい口当たりを求める方には不向きです。家で安座間珈琲の冬ブレンド(シナモンが入っている)コーヒーともあわせてみたが、チョコの方が強く、コーヒーは負けちゃいました。一方、赤ワインのシラー(SYRAH)とは合っていました。おそらくコーヒーも同じようなクセや力の強いものでないと釣り合わないと思います。

石臼挽きという砕き方ですが、他の二種だけでなく通常チョコレート作りにおいても珍しい挽き方だと思います。何故なら時間がかかるからです。石臼の砕き方のメリットについてはまだ考察中ですが、イメージとしては機械砕きで発生する熱によって焼かれたり失われたりする風味を防げるのとブレードで刻んだりするのではなく、圧迫して抽出するような効果も得られるのかなと、そして時間かかっても細かく砕きすぎないところかな。

値段は、OKINAWA CACAO FACTORY (550円税込)より少し高いのですが(800円税別)、原材料・商品企画開発・パッケージデザインと製造、店舗家賃(立地)など諸々考えれば、OKINAWA CACAO と同価か、より安いかもしれません(一つのパッケージに入っている量も違うので)。それから、TIMELESS CHOCOLATE の商品ラインアップは豊富なのがもう一つの特徴です。チョコレート以外にも色々あり、これらについては別の機会で改めてご紹介いたします。

逐次通訳|英語・中国語(台湾):TIMELESS CHOCOLATE(包装)
商談通訳:TIMELESS CHOCOLATE(包装)

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Brenda Chen