ビジネス通訳|日英中トリリンガル:会議・交流・経営・戦略
ビジネス通訳と聞けば、商談や交渉というイメージが強いかと思いますが、実際企業内の会議や交流(意見交換と連携)をはじめ、会社の営業方針や戦略、そして経営理念の共有などの場面もよくあります。
特に国際企業においては国を超えれば同じ会社とはいえ、地域差などから生じるミスコミュニケーションや理解の相違が結構多いです。その会社の企業管理方法にもよりますが、例え同じ部署でも国が変われば作法が変わるケースもあります。
例えば、私は前職で某米国医療機器メーカーに勤務し、最初の3年間は台湾を拠点にしながらアジア太平洋(内視鏡処置具営業部)を担当し、各国の営業活動とイベントを統合的に管理しましたが、各国の営業所は米国本部とのコミュニケーションルートが多少異なったり、販促ツールの作成方法や活用法もそれぞれ微妙に違っていました。
販促ツールはマーケティング部の管轄なので私は関与できなかったが、各国の違いをなんとか自分のイベントを通して準備から開催まで米国本社が打ち出すメッセージや姿勢を一貫してチームと顧客へのコミュニケーションの核心に織り込みました。
国際企業といえども、実際は英語堪能の方はそうそういません。その国の営業最高責任者ならば会議(コンファレンス)レベルのビジネス英語は必須ですが、それより以下はもう個人によりけりです。
そのため、国に渡るプロジェクトやイベントの場合は、通訳者が必要になったりします。プロジェクト・マネジメントの他に私のもう一つの役割はそれでした。
その中でも特に英語レベルが足りなかったのは日本でした(マネージャーでも英語会議できる方はカウントリー・マネージャーを除いて基本いませんでした)。そのためもあって、アジア全地区会議においては日本だけ別途に自分たちの会議室とセッションを設けられたくらいでした。
しかし、アジア全地区会議のような時だからこそ、マネージャーも営業担当個々も自分と同じ立ち位置の人間と意見交換や交流を持ったりすることによって、欧米には理解されない営業課題やチームの率い方に対するインスピレーションや突破口を見つけられるのです。
そこにも、日本語・英語・中国語という3ヶ国語(トライリンガル)の技術者でもある私は「繋ぐ人」や「コミュニケーター」として勤めて参りました。
もとい、一番困るのは米国本社が日本の営業責任者をはじめ、マネージャーと営業チーム全体に確実に営業方針や戦略を伝えたり、もしくは現場聴取し、市場分析と事情把握したりすることによって戦略の作成及び変更を共にしたりしたい時です。
日本側は一番よくありがちの不思議の現象は「説明しない(できない)」ところでした。説明しなくてもいいからと思っているのか、しても仕方がないのか、もともと自分たちも全く関係ない第三者に説明できるほど問題を理解していないからか(私はこれだと思います)、米国本社やアジア本部の責任者と営業会議の際によくここで話がつまづきました。
実際、何年経っても、何回米国本社から社長が来日しても話が一向に先が見えないままで、質疑応答を重ねられた挙句、同じテーマにおいての会議は 4年目(か、それ以上)に入って最終的に気まずい沈黙(お互い黙ったまま)になってしまった場面もありました。
当時アジア太平洋の臨床プロジェクト担当だった私は、何年間に渡るそのディスカッションに日英・英日通訳者としても参加させていただいたので、沈黙で終わってしまったあの場に「私が調査して解明して差し上げましょう」と身を乗り出したのです。その後、まず日本のマネージャーにヒアリングしてから、二日間に渡り日本で営業担当 8人をインタビューし、状況を整理しまとめた上、ようやく米国本社にプレゼン報告できました。
その約 1年半後に私は台湾より日本法人に転入し日本専属のプロジェクト・マネージャーに変わりましたが、日本法人入社後の 4年間も引き続き、日本と海外の「繋ぐ人」と「コミュニケーター」に努めて参りました。
今後も変わらず、日本語・英語・中国語の3ヶ国語の技術とノウハウを持って人々や異なる団体や組織のコミュニケーション課題を改善して「繋ぐ人」でありたいです。
そのための BRENDA CHEN の日英中・ビジネス通訳です!
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