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中国語通訳|日台交流:エイサー留学

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2012 〜 2015 年に渡り、アジア太平洋地区のプロジェクトの実施と管理にあたり、当時勤めていた米国医療処置具メーカーの台湾法人に入社し、3年半ほど台湾に駐在しながらアジア諸国へ出張ベースで仕事をさせていただきました。

台湾法人の社員というのは方便上の形だけであり、実質的には自宅がオフィスで、台湾の社員や業務とはほとんど接触ありませんでした。さらに、それぞれの国が定める休日が異なり、要するにたとえ忙しくなくても土日祝など関係なく一年中本当に「休日だ!」と確定して言える期間は有給を除き、ほとんどありませんでした(余談ですが台湾の労働法によって定められている有給は年間 7 〜 8日くらいしかありません)。

周りの人たちとだいぶ異なる時間帯やタイムラインで勤務しているのもあり、オフでも決まったサークルや習い事(教室)など入るのは難しかったです。母国とはいえ、25年ぶりに住むわけなので、左も右もわからない状態で一人で社会に放り込まれた上、勤務時間や形態により、固定した人間関係や交流の場を作るのは至難の技となりました。最初は郵便局すらまず入って周りの人たちの動作を見て参考にして使い勝手を徐々に知っていくくらいでした(普通は会社の同僚や上司から色々教わりサポートをもらうようなものですが、自宅がオフィスなのでその人間関係を作る場もありませんでした)。

それでもなんとかその 3年間半にオフの輪を見出せました。それは沖縄三線を通じて沖縄民謡と伝統芸能を習いたいという人たちと、台湾が大好きな沖縄の人々との出会いでした。

その集大成は、2015 年の夏に行われる沖縄市の第 60 回沖縄全島エイサー祭に向けて我々沖縄三線同好会の一部のメンバーが、現地の青年会に直に伝統のエイサーを教わり、その夏の道じゅねーに加わることでした。

エイサーとはもともと沖縄本島各地で行われる盆踊りのようなもので、近年はパーフォマンスやエンターテイメントを目的したものも多いにあり、国際的には日本の和太鼓などのようなグループみたいなイメージを持たれている部分もあるかもしれません。けれどその原点はお盆の時にあの世との繋ぎや亡くなった方々に想いを偲ばせる行事の一つで、各地の青年会(子供から青年までの若衆の団体が地域の面倒を見たり活気を担ぐ活動を展開したりするようなコミュニティ)によって行われます。

沖縄市は特にエイサーが盛んでいて、エイサーの町と呼ばれ、青年会も25 前後くらいの団体を抱えているのです。

当時、台湾にいる三線同好者の間に和太鼓の講師をされている方がいて、その方から熱烈に「本物のエイサーを習いたい」の要望が来て、言葉の壁もあり私を通して沖縄市の方々にその熱意が伝わり、有志者たちのご厚意によって実現されました。

もともと、台湾が大好きな方が沖縄に多くいらして、日本と日本語が詳しく三線を熱心に習っていた私を Facebook や沖縄と台湾のイベントを知ると向こうからもどんどん声がかかってきて、こちらのメンバーたちの活動に関心を持ってくださり、私が中国語通訳や縁結びを重ねていくうちに、ますます交流が盛んで行きました。

それまではまだ、一度も団体としてちゃんと台湾から沖縄へ「伝統エイサー」を青年会に混じって直に教わる活動は一度もなかったそうです。すなわち、これがはじめての沖縄・台湾における「伝統エイサー留学」の文化交流イベントにもなったわけです。

私は仕事上の都合もあり、台湾のメンバーが沖縄市に入り実際に青年会の特訓を受けている時期には立ち合いできず、その間現地における中国語通訳は沖縄在住の台湾の方が担当してくださいましたが、第 60 回沖縄全島エイサー祭の開幕に合わせ、沖縄に入りメンバーたちと無事合流しました。その間(4日間ほど)沖縄市におけるメンバーたちの活動や現地の人々との交流に日中・中日逐次通訳として手伝わせていただきました。

祭が終わった後にメンバーと受け入れ先の方々とホテルのロビーで反省会および今後の展開について夜の会議も開きました。私みたいな通訳の役割をしてくれる人がいなければ、お互い気軽に海に渡り連絡取り合いづらいのと、私を含めそれぞれのメンバーの本業である仕事などの都合もあり、残念ながらその後定期的ないし継続的な相互の留学および文化交流イベントは行われなかったようです。

本来は正式にグループ化にしてそれぞれの役割とイベント・プランを立てば、バラバラの場所にいてもその繋ぎを具体的な活動を通じて実績を重ねていけたのでしょう。やはり、片言でもお互い相手の言語で連絡を取り続けようとする強い意欲がなければ、その場に限った通訳という形のヘルプだけでは、継続的な関係構築に持っていきにくいのかなとちょっとしんみりと思ってしまいました。

それでも、少しでも言語を通じてそういう「繋ぎ」のきっかけを作り、そういう「行き来」をよりスムーズなものにしていけたら、幸いです。

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