ビジネス通訳|英語・中国語:会議・交流
昨年の同時期に日本国内における珈琲栽培の実情や状況を知るため、沖縄に入りました。その時に栽培に携わっている方々にお世話になりました。偶然にもその直後にプライベートで台湾に遊びに来られる予定している方(栽培者の奥様)がいらして、ちょうどその時は私も台湾帰省中だったので一日の現地ガイドをさせていただきました。
奥様は芭蕉布の染織作家さんで珈琲栽培はしないが、旦那様が栽培・焙煎されているので、生のコーヒー豆には慣れていらっしゃいます。今回はご友人との3人で台湾に観光にいらしましたが「台湾産の珈琲豆(生)を台北市内で買える場所はありますか」とのご相談でした。
珈琲栽培において台湾は沖縄より 10年先に進んでいると言われても、まだ生産量が限られていて流通においても取り扱う店が限られています。それでも近年産地でない台湾北部の台北でも入手できる場所が増えつつあります。
今回は台北でカフェも経営している友人のツテで特別に台北市内にある店で数量限定で生豆を降ろしていただけることとなりました。せっかくなので、お礼もかねて沖縄から来た本人たちが直接に話を聞いていただけるようにお店に連れて行きました。
もちろん奥様を含め、二人のご友人も全く中国語が話せないので日中・中日通訳ベースでの現地ガイドでした。その店には私も初めて訪ねるわけだし、台湾のコーヒー豆については私はまだ調査が始まっていなく、沖縄の現状と違い私は詳しく知らなかったわけです。
なので、実際のところその店に関しては「ガイド」ではなく「ただの通訳」に近かったです。しかし、初対面のご友人は私のことをよく知らなかったので、店長のことや出される豆について詳しいと思われたのか、最初から色々質問責めされ、通訳する段取りと同時にガイドらしい説明を求められるような感じになってかなり大変でした。
さて、コーヒーの方ですが、そこで出された台湾コーヒーは代表の「台湾チャンピオン(と現地で呼ばれています)」の他に、近年試み始めた「台湾産ゲイシャ(Geisha品種))」がありました。
「台湾チャンピオン」はいわゆる台湾プレミアム珈琲のパイオニアである「鄒築園珈琲」の代表作品で、生産者の方政倫さんは愛称「珈琲王子」とも呼ばれています。記憶が間違いなければこの「台湾チャンピオン」は初めて国際基準を満たした台湾産プレミアム豆です。基本浅煎りに仕上げて浅煎りによくある表情変化に富んだ蜂蜜・柑橘・果実の香りと酸味を持っている他、不思議と烏龍茶のような香りも漂っています。おそらくテロワールからきた香りで、なにせよ畑はもともと烏龍茶の畑ですから。
一方、「台湾産ゲイシャ」は正直なところ、今まで飲んできた中南米産のゲイシャの方が奥行きと幅がありました。要するにゲイシャの繊細で複雑な味はまだ存分に豆に出てこれていないということです。たとえ同じ品種でも産地が変われば、味は変わります。樹齢も関係してくるだろうし、どうしても若いうちは味が安定せず深みがかける傾向はあります。台湾産ゲイシャはまだ模索中段階で「完成!」とまで行っていないようですが、器用で農業革命に長けてきた台湾だから、大いに期待できそうです。
私たちは特別料金で当日卸していただける品種を全てカッピングして飲ませていただいた上、焙煎済みのものか、生豆かのどれかを買い上げるのを決めさせていただけました。しかもそれぞれの品種においてホットとアイス両方を吟味した上でした。その間、それぞれの豆についての解説をマスターから直接にお伺いしながら、沖縄の方々からも色々質問はありました。その逐次通訳をさせていただきました。
自分の母国でありながら遠い昔にこの土地に珈琲が持ち込まれて、今プロの生産者が現れるまで野生の樹木がずっと生えていたことを知りませんでした。沖縄も何十年前にすでにあるらしい(産業としてではなく)が、台湾は持ち込まれたのはそれよりずっとはるかに昔らしいです。
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