ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:商談・交渉
これまで数々の業界で通訳・翻訳を務めてきたが、建築業界は興味あるものの、未経験だった。が、この前あるオンラインイベントで知り合った建築関連の会社から面白い商談に参加させていただいた。
2019年に色々なことが重なって独立した時に一次産業(農林)をはじめ、田舎の住まいなどに関心を持ち、情報収集していた。その中でも「ムービングハウス」(土地に定着せず移動可能な住宅)がもたらされる可能性に興味あった。
2019年に色々なことが重なって独立した時に一次産業(農林)をはじめ、田舎の住まいなどに関心を持ち、情報収集していた。その中でも「ムービングハウス」(土地に定着せず移動可能な住宅)がもたらされる可能性に興味あった。
トリーハウスやトレラーハウスと同様、土地に定着していないということで、従来の家屋のように固定資産税がかからないからだ。また、コンテナのように輸送しやすいので、用途の幅と地域が広がりそうだと感じた。
お誘いくださった会社は、非常に洗練された完成度の高い木材住宅をムービングハウスにし独自の商品として売り出されておられ、今後の市場のトレンドを見据えて、アジア進出を始めようとするタイミングだった。
そのプロジェクトを担当されている部長様は、フィリピンに赴任しばりばりとアライアンス・パートナーを探しながら、潜在市場や課題を模索していた。その段階の商談に声をかけてくださった。
お誘いくださった会社は、非常に洗練された完成度の高い木材住宅をムービングハウスにし独自の商品として売り出されておられ、今後の市場のトレンドを見据えて、アジア進出を始めようとするタイミングだった。
そのプロジェクトを担当されている部長様は、フィリピンに赴任しばりばりとアライアンス・パートナーを探しながら、潜在市場や課題を模索していた。その段階の商談に声をかけてくださった。
日程もあり、1ヶ月にわたる商談の後半(終わり頃)の部に参加させていただいたのだが、非常に刺激的だった。事前に資料を送付してくださったり、打ち合わせ(オンライン)も行ったりしてくださった。
通訳業界ではこれがあるのと、ないのとによって、通訳者の負担が大きく変わり、通訳の品質も左右される。が、実際のところ、ここまでしてくださるクライアントは珍しい。誠にありがたい。
コロナ禍では「オンライン」が普遍的になってきたが、通訳の場面においては正直オンラインは避けたい。通信状態が常に参加者全員において安定した品質いい状態というのはまずないのと、人数が多くなると画面で誰がしゃべっているのか、わからなく音量もバラバラ。話の流れに追従し内容を全て把握するのは大変、神経を使う。
情報の量と質は、対面に勝るものはない。
二日間にわたる、4〜6時間連続の長丁場セッションだった。クライアントが予定していたスケジュールより時間が長くなったが、大変密度の濃い商談となった(ちなみに通訳の仕事はカンファレンスなど緻密にタイムテーブルが決まったようなセッションを除き、予定通り展開することはまずない)。
初めての建築業界でムービングハウスに関する通訳だったので、事前準備はいっぱいしたものの、やはり初耳や不慣れの用語や言葉がいっぱい出てきて、日本語は日本語で他の同音言葉と勘違いしたり、英語は英語で「何のこと?」と思いながら参加者の方々に聞き直したりしてやり遂げた。
が、事後に通訳メモを見ても「あ〜あ〜今回は自分の未熟さがプロとしてお届けできる通訳レベルがいつもより低かったなぁ」と反省したり、改めてじっくり時間をかけて文字と向き合える文面の「翻訳」と異なる「その場で勝負」の「通訳」の難しさを感じさせられた。
しかし、こういう「生きたコミュニケーション」の現場を味わえるのも、また「通訳」のみで、通訳を通していろんな業界の現場や会話を体験できるのがまた、この仕事の醍醐味だ。
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日英・日中・英中通訳:建築業界への初挑戦 |
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