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ビジネス通訳:ディラーとディラーの関係構築&交流

ビジネス通訳|日英中(台湾)逐次通訳:会議・交流


前回の「ビジネス通訳」シリーズでもお話させていただいた、某米国医療機器メーカーの日本代理店に勤めていた頃の経験談ですが、通訳を通しての関係構築や意思疎通は必ずしもメーカーとディラーの間に限ったものではありませんでした。

入社したての頃は無論、メーカーとディラーの間のコミュニケーションの距離が遠く、また誤差も大きかったものですが、仕事をしているうちにグローバル規模のメーカーを取引先として持っている代理店にとっては他の国の代理店とのパイプや情報ネットワークを持っているかどうかも大事なことに気づきました。

きっかけは、年一回や二回のアメリカの学会もしくは米国メーカーのアジア太平洋地区のセールス研修会議です。無論、それまで日本代理店の営業マネージャーや部長、そして社長も毎年の如く出席されましたが、なにせよビジネス英語が話せるのは社長と部長までです(それでも交渉の場では難点ありました)。

しかも、日本人は他国や見ず知らずの方に対してイニシアチブをとって自己表現したり関係を作ったりすることは控え目の傾向が強く、基本消極的な姿勢が多いので、こういう集いやカンファレンスにおいてもどの国とも連まないまま、周りからは「誰とも混じらないスーツ姿が格好ええ軍団」の印象を持たれていたようです。

私が入社してからは全ての会議に部長や社長が出席する必要がだんだんなくなり、代わりに英語のできない営業マネージャーもしくはその年一番業績の良い営業マンなどの 3〜4人体制でこのような海外研修や会議ないし学会に臨みました。

そこに全世界から同じく代理店という立場の方々に出会え、話を伺えるわけです。面白いことにそもそも日本に話を聞きたい方が多く、言葉の問題や近づきがたい日本の方が醸し出す雰囲気が壁だったりすることは多かったみたいです。そこで言葉の通じる私を見つけ出せば、積極的に向こうから聞いてくるパターンもあれば、私が面白い情報を聞くと当時上司である営業マネージャーを引っ張り出して、どんどんぐいぐいと日本代理店である我が社を売り込み、人脈を作っていきました。

そこでいかに同じく代理店している方々が貴重な情報源ということを実感しました。

・売れない商品、売れる商品が(自分たちと)どう違うのか(それとも一緒か)。
・メーカーに与えてもらったり、求められたり、言われたりしている内容は同じか、違うか。
・市場シェアや販売方針、営業戦略・体制など(他国と)の比較・参考
・競争環境と要素、顧客の反応と要求の比較・参考
・国や地域によって同じ製品においては異なる活用方法や評価が出るかどうか。

特に日本と境遇の同じ国など、文化が近い地域としたらやはりアジアで、その中でも韓国・台湾・中国などの連携が非常に影響力が強いものだと感じました。医療手法や手技などの意味では日本と韓国が最も共通点が多いような気がしました。少なくても私が担当していた消化器内視鏡の分野においては。

さらに、色んな国とネットワークを構築すれば情報交換や交流だけにとどまらず、新たな事業や活動の展開にもつなぐ可能性を感じました。以前から「英語が世界共通言語」と言われていたが、それを実感する瞬間と場面の一つはそこにあったのです。何故ならばお互い英語が母国語ではないにも関わらず、英語のおかげで母国語では通じ合わない自分たちがコミュニケーションがとれたわけです。

今は中国語の需要が高まっていますが、やはりまだまだ英語の方が普遍的と言えましょう。通訳者を雇う場合は必ずしも取引先との商談や意思疎通の場面だけに限らず、特に随行・同行通訳の場合は視野を広げて沢山の方々との関係構築や情報交換のやりとりにも活用していただけます。

※ 通訳理念についてはパートナーとしての通訳」やビジネス通訳:商談・交渉のウィンウィン」よりご参照頂けます
※ 本サイトを立ち上げた初心や背景は「はじめに」よりご覧頂けます。

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